ソーラーエネルギー利用推進フォーラムが主催する「ソーラータウンデザインコンペティション2013」の募集に対し、多摩エネ協は昨年秋に「ソーラータウンデザインチーム」を組んで応募しました。
このコンペは、街の中で太陽エネルギー(太陽光発電、太陽熱)を利用するアイデアを募集するもので、九都県市(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)のエリア内で実存する街を対象にデザインすることが求められました。
同チームは、会員の西村信哉さんをリーダーとし、秋元孝夫、林久美子、高森郁哉の3理事が参加。さらに、強力な助っ人として若手建築士の広瀬由和さん(ホームストア一級建築士事務所)も作品制作に大いに貢献してくださいました。
220組余の中から1次審査を潜り抜け5組の中に選ばれたのち、3月4日の「ソーラーエネルギーシンポジウム&技術セミナー2014」において、リーダーの西村さんがプレゼンテーションを実施。同日晴れてアイディア賞を受賞しました。
受賞作品は・・・「ENEHUB(エネハブ)」多摩センター駅南街区リノベーション構想~ブラックホールと化した地下ゴミ収集路を、地域を活性化させるエネルギーの循環路に~
多摩センター駅南側地区の地下には、近隣施設からゴミを集約し一括して処分場に運搬する仕組みが存在します。しかし、このゴミ収集システム(都市廃棄物管路収集事業)は時代に合わず赤字となり廃止され、目的通り使われないまま放置。巨額の税金を要する撤去が検討されています。
「ENEHUB(エネハブ)」構想は、この地下配管網と管路収集センターをリノベートして、太陽熱エネルギーでつながるネットワークを築くものです。
各施設の太陽熱パネルで蓄えられた温水を収集し、旧収集センターから転換したエネルギー中核施設=「ENEHUB」(エネハブ)の水蒸気タービンで発電。
その排熱を収集した温水の加熱に利用し、排出された高温水蒸気と排CO2を地下配管で各施設に供給する熱のネットワークに転換。今は廃止されたごみ収集路を活かして、熱利用の拠点(HUB)とするようなアイデアです。