11月エネカフェ:ライター小石さんご講演の報告

11月2日に第12回エネカフェを開催しました。今回トークゲストとしてお招きしたのは、10月に刊行された『地域エネルギー発電所 事業化の最前線』(現代人文社刊)の著者、小石勝朗さん。出版に至るまでの経緯や、全国各地での取材の様子を語っていただきました。

さまざまな媒体で記者として活躍してきた小石さんは、3.11の前から各地の原発建設反対運動や住民投票をめぐる市民運動などを取材し、「平等」や「公平」を強く意識するようになったとのこと。「自然エネルギーはどの地域でも平等なエネルギー」と指摘し、大手企業によるメガソーラー等のような地域への還元が少ないケースではなく、地域が主導し地元資本や市民ファンドで発電所を作ることの重要性を強調していました。

『地域エネルギー発電所』では、第1部の「各地の地域エネルギー先進事例」として、多摩市の多摩電力合同会社をはじめ、小田原市のほうとくエネルギー株式会社、世田谷区の世田谷ヤネルギー、鳥取県北栄町の北条砂丘風力発電所といった事業化の例や、滋賀県湖南市、長野県飯田市のエネルギー条例など、さまざまな取り組みを詳しく紹介していただきました。これから市民発電所、地域発電所を作りたい自治体や団体にとって参考になる貴重な情報がまとまっています。

写真撮影は会員の早川一樹さん。さらにたくさんの写真をフェイスブックのアルバムにアップしてくださいました。